どんな本を作っているか載せました。もし興味がありましたら見てみてください。
（本のタイトルをクリックすると本の詳細ページにいけます）

　　　　　Mys・dyシリーズ　　
　向坂の同人活動で、今のところメインになっているシリーズ。
　二重人格の私立探偵と女子高生の恋愛話でもあるけれど、恋愛と同じくらい重要な要素である探偵と敵であるアブナイお兄さんたちとの対決の話でもあります。
　現在このシリーズは本編六冊、パロディ本一冊が発行されています。
　最初の三冊は主人公である女子高生の一人称なので読みやすいコメディ調で、四冊目からは三人称で、どことなくシリアスな雰囲気があります。
　キャラクター味が強く、そういう意味でにぎやかな話です。
　〈イラスト　倉敷要さん〉　

　　　　　　砂の渇き　
　二人の子どもが出てくる話で、「信じる」をテーマにしたシリアスものです。
　向坂には珍しく読みきりで、お値段も手頃なのでそういう意味では初めての人向けかもしれません。
　少年の設定を他の本にはないものにしたこともあり、作者の思い入れが強い一冊です。
　〈イラスト　友田麻美さん〉


　　　　　水章　

　Mys・dyより恋愛味が強く、少々兄と妹の禁忌ものめいた雰囲気を漂わせている話です。わりとシリアスな話で、ジャンルとしてはホラーとかサスペンス系のミステリーかな。
　主人公の少女が十年ぶりに、療養所暮らしの兄に再会するが、その療養所近くの村には秘密があった・・・という内容です。
　〈イラスト　友田麻美さん〉

　　　　《伝説》ごっこ

　向坂には珍しいファンタジーです。
　個人的にはMys・dyと同格の代表作の一つだと思っています。
　ファンタジーといっても冒険者や王子様やお姫様が大きく絡む話でもありませんし、メルヘンでもありません。
　わがままな主人公が幼馴染みや血の繋がらない弟を引き連れて、その国に伝わる伝説の真実を探る旅をするという話です。しかし伝説の真実を知るよりも先に、主人公たちにさまざまな事件が起こっていきます。
　キャラクターの心の動きに重きを置いた話で、それぞれが迷ったり悩んだり傷ついたりしながら、自分の存在価値を知ったり、互いへの気持ちを確認したりします。（いえ、基本的にそれは向坂の小説すべての共通項なんですけども。ただ他の話よりそれがクローズアップされているんですね）
〈カット　みおさん〉