「《伝説》ごっこ」とは、向坂が学生時代から書きつづけてきたファンタジー小説で、今も細々とコピー本で発行しています。
大昔に書きはじめただけあって、わりと世界設定が幼稚というかあやふやな面もあるのですが、とりあえずキャラクターの性格や行動や起こる事件については作者の思い入れもひとしお、という話です。

ファンタジー小説とはいえ、内容は王子様やお姫様が出てきたり、魔術師や戦士、神官などが闊歩する話ではありません。そういう存在も皆無ではありませんが、主人公たちはあくまでも一般人なのです。たとえいろいろと深い設定があったとしても、一応ごく普通の少女とその弟、そして三人の幼馴染みの青年が中心となって進んでいく話です。

タイトルの《伝説》とは、主人公である理滌（リアラ）が大好きな「七都伝説」という、その世界の伝説のことを指しています。単なる伝説ではなく、主人公にとってはとても思い入れの強いたった一つの「伝説」。だからこそタイトルでも文章中でも、「《伝説》＝七都伝説」という、固有名詞代わりに使っています。
（最近、向坂も面倒しいとペーパーや手紙などで括弧を省略することもあるけど・・・（笑））

物語は、主人公が子供ごころに《伝説》の真実を知りたいと思うことからはじまります。大きくなって、幼馴染みたちを巻き込んで実際に他の都へ真実探求のために旅立つのですが、そこでは《伝説》の真実を知る前に、自分たちにいろいろな問題が起きてしまいます。
主人公の血の繋がらない弟の真実。幼馴染みの青年の暗い過去。突きつけられる罪と抱えていた秘密の暴露。
様々なことに直面するたびに主人公たちは悩み苦しみ、ときにぶつかり合って離反し、ときに互いの気持ちを確認しあう・・・。
ファンタジーという非現実がありうる世界を舞台として、Mys・dyよりも個々の心情に重きをおいた話となっています。

ここでは、あらすじ、登場人物紹介、第一話本文、好きな場面抜粋、のページにわかれて紹介しています。また、《伝説》ごっこのあらすじをより詳しくまとめた無料配布本がありますので、興味がありましたら問い合わせてみてください。(あらすじ･登場人物紹介などはこの無料本の原稿から移す予定なのですが、そのフロッピーが見つからないのでアップは少々お待ちください〜)。

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